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マーケティングに欠かせない4つの視点とは

2016年 7月 20日

「マーケティングミックス」という言葉をご存じでしょうか。マーケティングとは、商品やサービスから効果的に利益を獲得するために行う全ての活動の総称です。

良いものを作れば売れるという右肩上がりの時代から変化して、現代社会においては、「品質が高い商品」を提供することが、必ずしも「売れる商品」を生み出すことにつながるわけではありません。
多くの商品の中から選ばれ、利益を獲得し続けるためには、ターゲットの選定、顧客へ価値を伝えることなどのマーケティング活動が、全て効果的に行われる必要があります。

効果的にマーケティングを行うためには一貫性を持つことがポイント

マーケティングミックスとは、顧客の満足を得て、利益を獲得するために、「商品の価値」や「価格」「流通」「宣伝」などのマーケティング要素を組み合わせて一貫性とバランスを保ちながら、戦略を立てていくことです。

そのために、必要となる要素を洗い出す方法としてマーケティングの4Pという方法があります。
これは、商品を世に出す際に考慮すべき4つの要素を規定するフレームワークです。

市場に受け入れられる組み合わせを検討するために必要なマーケティングの4Pとは

「製品(Product)」「価格(Price)」「プロモーション(Promotion)」「流通(Place)」の4つの視点でマーケティングを規定していきます。

4P

Product(プロダクト:製品)

品質、デザイン、パッケージ、サービス、技術

Price(プライス:価格)

標準価格、値引きなど

Place(プレイス:流通)

店舗の立地、営業日、営業時間、注文方法、問い合わせ方法、決済方法、販路

Promotion(プロモーション:販売促進)

販売促進、PRをするための手段、広告の量

考える際の注意点 一貫性をもって矛盾のないように考える

これらが1つ1つ独立した要素として考えてはいけません。それぞれのPやターゲットなどと整合性がとれたマーケティングミックスを考案する必要があります。

例えば、こだわりの技術を持った、高級志向で落ち着いた雰囲気の美容室を開くと仮定しましょう。利益をできるだけ多く獲得するために、立地と宣伝に関してどのように考えれば良いでしょうか。もし、経費削減のために地価が比較的安い郊外にお店を開いた場合、高級志向の人が多く訪れることは難しいでしょう。また、宣伝は、高級志向の人が購読する雑誌に掲載し、高級感を伝える内容でなくては、ターゲットとなる人の目に留まりにくいと考えられます。
1度4つの視点で要素を出した後に、ターゲットと4つのPとの間に矛盾が生じないように一貫性とバランスの取れたものを考案する必要があります。