メンターとは
メンター(Menter)とは、「良き指導者」「優れた助言者」「恩師」の意味で、自分自身が仕事などの手本となり、助言・指導をしてくれる人材のことを指します。企業におけるメンター制度では、キャリア形成をはじめ生活上のさまざまな悩み相談を受けながら、育成にあたります。
自律(立)型人財を育成するメンターの3つの姿勢とは
メンターの人材育成に対する基本的な姿勢は「①自らが見本となって行動する②相手を信頼して③支援する」ことです。
1.自らが見本となって行動する
見本となるということは、メンターはまず自分の姿勢で示すことです。それは、自分自身が自立型姿勢で前向き積極的に物事に取り組むことです。その結果、自らの姿勢によって相手に動機付けを行います。
たとえば、部下に対しても、仕事は積極的に楽しんでやるものだ、と言う前に自分自身が積極的に楽しんでやることです。
2.相手を信頼する
信頼とは結果の善し悪しよりも先にまず、相手を受け入れることです。考え方を変えるためには、結果よりも相手を受けいれることができるようになるからです。たとえば、コップに水が半分入っているときに、「半分しか」入っていないと受け取るか、「半分も」入っていると受け取るかで思考が変わってきます。この仕事はできて当たり前だという姿勢でいると、できない部下に対しての不満となり、その結果、相手に対して怒ってしまうのはそsのためです。
また、相手との信頼は期待とは反対の考え方です。期待が相手を思いどおりになるようにおしつけてしまうことに対して、信頼とは相手が自発的に努力しようとすることです。期待と信頼の大きな違いは、信頼関係を築くためには相手を受け入れる、つまり相手はどうあれ、まずはこちらから信頼することによって生まれてきます。
3.支援する
支援の目的は相手にやらせるために行うのではなく、相手の気持ちをやる気にさせることです。
たとえば企業の中では、「上司対部下」という上下の関係ではなく、その前に一人の「人間対人間」と考える。他部署であっても自分には関係ないという姿勢ではなく支援する対象ということです。そしてお互いがお互いに支援し合うことによって、結果としてそれぞれが自己の目標を達成できるようになります。組織の活性化とは互いに支援し合うことによって起こります。また、支援において大切なことは何を支援するのかという内容よりも、支援しようという気持ちを持つことです。
そして、相手に対して一人ひとりができる最高の支援とは「強制する」ことではなく「励ます」ことです。何を支援したかということよりも、どんな思い・気持ちで支援したのかということが相手への励ましにつながります。
まとめ
自律(立)型人財を育成するためにはメンターの役割が重要です。まずは自分を知り他人を知ることから始まります。その中でお困りのことがあれば、定期的に相談会を開催しておりますので、弊社にご相談いただければと思います。